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今の心境⁽※長文⁾

カナダでの滞在期間も

一日、一日と減っていき、

 

今の心境は、とても奇妙な感覚です。

 

日本に帰って、家族や友達や仲良しのミュージシャン達と会う事、あと美味しいご飯を食べることが楽しみな反面、

 

この日本にはない、のんびりとした、(土地の広さからくるものなのか)、リラックスした雰囲気と離れる事が、本当に悲しいです。

 

先日、ジャズのスタンダード歌詞を  

自分なりに、日本の方でも分かりやすいように、翻訳していたのですが、、、

 

日本語に翻訳すると、やはり少し違うものになってしまうなぁ。と感じている自分がいました。

 

英語の歌詞を英語として捉えている時と、日本語に訳するとでは、自分の中でイメージするものが変わってくるのです。

 

それは、日本を出る前には無かった感覚でした。

 

こちらの土地に住んだからこそ、感じる感覚だと思いした。

 

実際、海外に滞在する理由に、日本人感覚じゃなく歌詞を理解したいというものがありましたので、一年半の滞在により、理解する扉の入り口くらいには立てたかな。と思います。

 

 

歌詞だけではなく、JAZZや他の日本発祥ではない音楽に対しての感覚も、現地で聞くものと、日本で聞くものは違う様に感じました。(トロントは多種多様な人種が揃っているので、様々な音楽文化に触れる事ができます)

 

私が思うことは、日本人ってやはり優秀で、真面目で、技術が高い人はたくさんいらっしゃると思います。(例えばものすごく早く演奏できるとか、理論的に解明する事に長けていたりだとか)むしろ、それに関しては、多分どこの国よりも平均レベルが高いのではないかと思いましたし、そこは日本人の凄い所で誇るべき所なんだな!と。

私の様に、技術も知識も大したことない人間が言うのもなんですけど、優秀な人達が日本にはたくさんいるんだなぁ、と実感しました。

 

でも、日本で聞くものと圧倒的に違う様に感じるのは、

 

歴史と空気。

 

その音楽が、現地の土地に昔からあって、

それが自然とネイティブの人たちの体に流れているという感じ。

 

外国のおしゃれな通りを歩きながら流れてくるジャズは、本当に本当にステキなんです。

 

お年を召した人が、ガサガサの楽器を弾いていても、絵になるというか。それさえ、空気とマッチして素敵な音楽になるんです。

 

日本でもステキなんですけどね、

さらにステキなんですよね。

 

そして、プロフェッショナルなミュージシャン達が素朴でナチュラルなのに、カッコいいんですよね!(顔とかビジュアルを意識してなくて、人物としてカッコいいんです)

 

 

日本にいる時、わたしには分からないことがたくさんありましたし、本当恥ずかしい話ですけど穴があったら入りたいと、本気で思いましたよ。。。笑

 

今回、本当ありがたいご縁で、素晴らしいミュージシャンとレコーディングするという、(本当にね、無知ほど怖いものはないですよね。笑)試みに出て、

 

わたしの中で、今までの自分が壊されて、そして新しく何かが入ってきた様でした。

それは、私に新しくやるべき事を与えてくれる出来事でした。

 

一生を通しても、ネイティブの様にはなれないという事を実感したと同時に、もっと追求したい!という思いが出てきました。

 

すごく矛盾しているんですけどね。

 

よく分かっとらんのに、CD制作(しかも豪華メンバーで)そんな事よくやるわ!と思った方もいるかもしれませんが、(本当に私もそう思いますけど、、、笑)

 

でも、体当たりで臨んだからこそ感じ取れた部分もありました。

 

↓(思い出のジャズフェスやコンサート達の写真)↓

~~文章は画像下にまだ続きます~~

 

 

左画像から、Toronto Jazz Festival,Holly Cole,Montreal Jazz Festival

Dee Dee Bridgewater,Lizz Wright

Jacob Collier,Cecile Mclorin Salvant

今日のお昼に、今回のCDでプレイとアレンジをして頂いたレジ・シュワガーさんとJAMをさせて頂きに行きました。

 

持っていった曲は、Swing,BossaNovaばかり。

初めて会った時から、親睦が深まった事もありますが、最初にお手合わせ頂いた時と、明らかに違う何かがそこにはありました。

 

私自身もレジさんも驚いてました。

 

日本では感じれなかったSwingが、私の中に生まれ始めた様に思えました!

 

レコーディングの歌入れの前に一ヶ月間、歌なしのオケ(楽器だけのカラオケ版みたいな)で、歌い続けていた事。(素晴らしいミュージシャンのリズムで歌い続けた事)

 

●JazzCDを聴きまくったし、聴き方が変わったこと。

 

●Swing Jazzのライブに足を運んだ事。

特に、アメージングなニールスウェイソンのベースのリズムが、頭ではなく体で、たくさんの気づきを与えてくれたと思います。

 

それから、英語を話し続けた事。働きながら、ネイティブの人達と英語でひたすら毎日話し続けた事。

 

北米という、ジャズの発祥の土地に滞在した事。

 

この様な理由が、新しい何かを与えてくれた様に思います。

 

やっとわかり始めたところで帰国なので、

実際かなり辛いです、、、

 

でも、いろんな希望の光が見えています。

そして、また私の情熱の炎が燃えています!😁

 

 

とにかく、恥をかいてもいいから、体当たりすること。あとは、素直な気持ちで物事を見つめる事。

もしバカにされたとしても、諦めないでやり続けられる、気持ちの強さと情熱を持つこと。

自分が大した人間ではなくても、希望を捨てないで、自分のために一つ一つのステップアップを目指して努力する事。

 

 

そんな事が、今の私の新しい夢や希望に繋がっています。

 

 

「一見は百聞にしかず」

 

と言いますけど。

 

本当に、そうだな。と思います。

 

 

私がそうだったように、

日本で、何かよく分からない事に翻弄されてフツフツとしている人は、是非お金を貯めて勇気を出して、海外に行くことをお勧めします!

 

 

なんでアメリカじゃなくて、カナダ?などと聞かれる事が沢山あったんですけど。

 

カナダを選んだ理由は、

ワーキングホリデービザを使って働きながら、長期滞在ができたという事。(31歳までしかこの制度は使えませ)

 

英語がアメリカン英語だという事。

(オーストラリアやヨーロッパは独特の訛りがあります)

 

 

●20代前半に、アメリカのLANYに短期滞在して、いろいろ思うこともあり、

私くらいのレベルなら、わざわざ物価の高いアメリカに滞在せずとも、私よりレベルの高いミュージシャンはどこにでもいるだろう。と、思ったし、

 

実際カナダは素晴らしいジャズミュージシャンが排出されている国ですので、間違いなくいいミュージシャンがいると思いました。

 

あとは、「勘」でした!

カナダに行くと素敵な事が待ってるような、そんな気がしたんです。

 

あとは、美しい自然や建物が好きなので、その辺もカナダを選んだ理由です。

 

どこにいても、結局は自分次第だとおもいますが、

日本という小さな島国では理解できない事が、海外にはたくさんあります。

 

実際に音楽だけでなく、たくさんの人種の方と関わることによって、得られた素晴らしい経験もあります!

 

それは、何にも代え難い、私の宝物になりました。

 

 

ここまで、カナダの1年半の滞在だけでなく、カナダに行く、その前から本当に大変な日々でした。

 

お金を貯めるために、数年ほぼ毎日のようにジャンル構わず来た仕事を受け、ステージに立ち続け、大好きな歌さえ歌いたくない日さえありましたし、(良い経験になりましたが)

 

探しているものが見つからなくて、辛く辛く厳しい日々も。

 

カナダに来てからも、ほとんどリラックスすることも無く、英語が分からないまま、すぐアルバイトしてこき使われたり。笑

 

日本人の人たちとも、最初は馬が合わず、本当の孤独感を味わったり。

 

CD制作が決まってからは、レコーディング費用のお金の100円以上(ミュージシャンやスタジオ代金)を約9ヶ月で貯めました

その時は、1週間10ドルしか使わないで生活していましたよ。笑

オシャレもせず、4枚くらいのセーターを日替わりに着る貧乏暮らし。笑

バイトして練習してー、の繰り返しで、頭が狂いそうになったことも。笑

さらに、カナダの長くて寒くて辛い冬は、私を本当に苦しめました。

もうそれは、本当に修行でした!!笑

 

でもその甲斐あって、一年半の間に私が得たかった物を全て手に入れる事ができました。

 

 

全然遊びに行かなかったので、友達は全然出来ませんでしたが。笑

(でも、一番必要にしていたミュージシャンとの繋がりができました!)

 

 

そして、この先の目標も。

 

 

「やりたい事があるほど、幸福なことは無い」

 

そう思います。

 

 

誰かに認められるためではなくて、自分のために、これからも目標に向かって音楽を続けていきたいと思っています。

 

そして、できたら海外にまた出て、新しいものを得て、

 

そしてその音楽で、もし誰かが喜んでくれたら、そんな幸せな事はないですねぇ。。。

 

 

かなり長くなってしまいましたが、

日本に帰って、果たして私はどうなるのか分かりませんが、なんとかなると信じて、やり続けます!

 

 

本当にいつも応援してくださる方々、暖かいメッセージが、私をいつも元気にしてくれています。

 

また、日本に帰ってからもよろしくお願いします!

 

文章力なく、とりとめのない文章でしたが、今の思いを思うがままに書いてみました。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました🙇

 

CDリリースコンサートについてはこちらから!↓↓

 

https://www.katsukisugawara.com/20191128concert/

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コメント: 3
  • #1

    小川健一郎 (金曜日, 16 8月 2019 18:32)

    It sounds in my heart!

  • #2

    Kaori (金曜日, 18 10月 2019 08:08)

    今、ブエノスアイレスでタンゴの歌の勉強をしています。
    実はクラウドファウンディングで拝見して存じ上げたのですが、
    このブログ記事を読んで、改めて「そうだ、頑張ろう!」と思えました。
    本当にありがとうございます。

    本当に必要としてるもの=自分の求めてる音楽。
    それ以外は、色々思うところはあっても必要ないんだな、と。

    私も福岡です。
    しばらくは帰れませんが、活躍、お祈りしてます!!!

  • #3

    菅原花月 (木曜日, 24 10月 2019 16:24)

    >>小川健一郎さん
    Thank you so much.I'm so glad!

    >>Kaoriさん
    ブエノスアイレスからコメントありがとうございます。
    そんな冒険をされてる方からのメッセージとても嬉しいです。
    かおりさんの挑戦が、素晴らしい実りになる事を願っています。
    福岡でいつかお会いできますように。